激動の平成を駆け抜けた、世界的ジャズピアニスト 大西順子さん

世界的に有名なジャズピアニスト大西順子さん、その激動の平成の時代を駆け抜けたその軌跡は?

大西順子さんのプロフィールは

1967 年 4 月 16 日、京都生まれ。東京で育つ。

1989 年、ボストン、バークリー音楽大学を卒業、ニューヨークを中心にプロとしての活動を始める。

1993 年 1 月、デビュー・アルバム『ワウ WOW』を発表。大ベストセラーとなり、同年のスイングジャーナル誌ジャズ・ディスク大賞日本ジャズ賞を受賞。

1994 年 4 月、セカンド・アルバム『クルージン』が米国ブルーノートより発売される。5 月、NY の名門ジャズ・クラブ“ビレッジ・バンガード”に日本人として初めて自己のグループを率いて出演し、1 週間公演を行う。同公演を収録した、『ビレッジ・バンガードの大西順子』は、スイングジャーナル誌ジャズ・ディスク大賞銀賞、出光音楽賞受賞。 1995 年のスイングジャーナル誌読者投票では、<ジャズマン・オブ・ジ・イヤー>をはじめ、<アルバム・オブ・ジ・イヤー><コンボ><ピアノ>の 4 部門を受賞。人気実力ともに日本ジャズ・シーンのトップに昇りつめる

その後日本のジャズの牽引者として縦横無尽の活躍を果たし、近年の本格的な女性ジャズ・ ミュージシャン・ブームの先駆けともなるが、2000 年 3 月の大阪公演を最後に突然の長期休養宣言。

2007 年、活動再開。かつての力強いプレイに加えて、繊細さも兼ね備えたダイナミズムあふれる演奏は、大きな話題を呼ぶ。 2009年7月、実に11年ぶりのアルバム『楽興の時/Musical Moments』よりリリース。

2010 年 2 月、『楽興の時』がフランスにてリリース。3 月には、新作『バロック』を、かつてプロとしてのキャリアをスタートさせたニューヨークでレコーディング。同世代のファーストコールのミュージシャンをずらりと揃え、ダイナミックで濃厚なアコースティック・ジャズ・サウンドを存分に披露。この作品は全世界発売され、米ジャズ雑誌でのポール獲得など、高い評価を得た。

2012 年夏、突然の引退宣言。

2013 年9月、クラシックの祭典「サイトウ・キネン・フェスティバル松本」へ出演。小澤征爾氏の猛烈な誘いに負け、一夜限りの復活とし出演を決める。小澤征爾率いるサイトウ・ キネン・オーケストラと大西順子トリオの共演は、この夏の大きな話題となり、素晴らしい 反響を呼ぶ。

2015 年 9 月、東京JAZZ へ出演。日野皓正&ラリー・カールトン SUPER BAND のサポー ト・メンバーとして出演し、その圧倒的な存在感でシーンに復帰を飾る。 2016年6月、菊地成孔プロデュースによるニューアルバム「Tea Times」をリリースする。

2度引退した後の復活、かなりの決断があったことと思います。平成の時代に激動の人生を送ったといえますね。



引退と復帰を繰り返す不安定な時期を過ごす

ジャズピアニストとして人気が衰えていたわけではなかったので、ファンからは「なぜ!?」という戸惑いの声が多く寄せられました。

大西順子さんは引退の理由について、以下のように語っています。

 「引退するのは、音楽ビジネスが衰退する中で、プロとしての演奏の水準を維持していくのが難しくなってきたからです」

CDの売上が激減する等、音楽ビジネス全体が収縮している中で、自分をブラッシュアップするのが難しくなってきたと解釈できます。

「自分が思うような仕上がりになければ、プロとして人前で演奏するわけにはいかない。ならば引退もありではないかと思った」

とも語っています。

又、2012年8月にこの秋の国内ツアーで引退する意向を発表した際には自身のブログで

昨年家族の不幸があり活動を自粛してきた、その間自分の音楽について熟考した結果、「自分のための演奏は出来ても、オーディエンスを満足させるパフォーマー、クリエーターにはなれない、むしろ研究者でいたい」という結論に至り、引退することを決意した。

介護の理由もあったのですね。

また最近のインタビューでも、父が亡くなり、母の介護が始まったことも
引退の理由の一つで、介護離職に近かったとも明かしています。
介護のために離職とは、いつかは多くの人が可能性がある、身につまされる話題ですね。引退までするとは、大変な状況であったと思われます。

復帰の理由、小澤征爾さん、日野皓正さんの猛烈な誘い

2013年9月にクラシックの祭典「サイトウ・キネン・フェスティバル松本」へ出演。この出演は小澤征爾さんの猛烈な誘いがあったそうで、一夜限りの復活ライブとなりました。

そして2015年「東京JAZZ」へ出演。

「日野皓正&ラリー・カールトン SUPER BAND」のサポー ト・メンバーとして出演でしたが、その圧倒的な存在感でシーンに復帰を飾る。

その後2016年6月には、菊地成孔さんプロデュースによるニューアルバム「Tea Times」をリリースして完全復活を果たしました。

金銭的な綱渡りは続いていたけれど、ほかのアルバイトをするよりは、いっそしかるべきところに出てピアノを弾く方がいいと、見切り発車だったんですよね」

と彼女は語っています。介護での金銭的な負担もかなりのものだったようです。しかし戻ってきてくれて、ファン、日本のジャズ界のためによかったですね。

小澤征爾さんの強い要望で表舞台に姿を表し、日野皓正さんの誘いで復帰を飾り、菊池成孔の後押しで完全復活したということですね。特に小澤征爾さん、日野皓正さんといった巨匠の後押しがあったのも大きいですね。

平成の時代の申し子として、特に90年代を怒涛の駆け抜けたといえますが、2000年代になると、活動休止と復帰を繰り返し、不安定な時期を過ごす。平成の時代に、浮き沈みを繰り返しながら、歩むべき道を模索し続けた。この時期象徴する日本を代表するジャズ・アーティストといえると思います。

何度聞いても、感動で鳥肌が立つ、素晴らしい演奏ですね。

(写真は 大西順子 Ofiicila Web Site より)



大西順子さん YouTube 『JUNKO ONISHI TRIO Plays ~Tea Time1~』

正に、繊細で、エネルギッシュな演奏ですね。素晴らしいですね。

大西順子さん YouTube 『JUNKO ONISHI TRIO Plays ~Tea Time2~』

大西順子さんの独特な世界ですね。名演ですね。




ライブスケジュール

2019/7/9 火曜日, 7/10 水曜日
「JUNKO ONISHI presents THE SEXTET『Ⅻ』Release Tour」/ 名古屋 Jazz inn LOVELY
大西順子(pf) / 広瀬未来(tp/flh) / 吉本章紘(ts/fl) / 片岡雄三(tb) / 井上陽介(b) / 高橋信之介(ds)

2019/7/12 金曜日
「JUNKO ONISHI presents THE SEXTET『Ⅻ』Tour Final」/ 有楽町 朝日ホール
大西順子(pf) / 広瀬未来(tp/flh) / 吉本章紘(ts/fl) / 片岡雄三(tb) / 井上陽介(b) / 高橋信之介(ds)

今後の活躍も目が離せませんね。この令和の時代では、引退がないことを祈りたいです。
(ライブのスケジュールについては、junkoonishi.runinc.jp/#schedule の参照をお願いします。)